スマトラ島ブキティンギ近郊の伝統家屋ルマガダン

テレビ番組「世界の窓」でスマトラ島の免震伝統家屋が放送されていました。

世界の窓はBSTBSで金曜22:54~23:00に放送されています。
「番組公式ホームページ」

放送された家とは違いますが、折角ですので今回はスマトラ島の伝統家屋について紹介します。

ブキティンギ近郊の伝統家屋、ルマガダンと呼ばれるミナンカバウ風の帆船の形をしている
nasigoreng.blog546

世界の窓で放送された伝統家屋は、柱を浮かせることで免震構造になっていた

まず初めに世界の窓で放送された伝統家屋についてです。
放送では、スマトラ島パダン近郊の築250年、10世代に及ぶ家族が暮らしてきた伝統家屋が放送されました。
家屋の屋根はミナンカバウ風の帆船の形をした大きな屋根であり、室内からは大きな1本の大黒柱によって支えられていました。
そして、その大黒柱は床下で石に乗る形になっており、地震の時はその柱が石の上を動くことで揺れが軽減され、家屋は倒壊から守られてきたそうです。
近所にあるコンクリートの家は地震で倒壊してしまったそうですが、番組で放送された家は250年間も健在のままです。
地震列島であるスマトラ島での伝統的な知恵と言えますね。

そして、今回ご紹介するのが上記写真のブキティンギ近郊の伝統家屋です。
ブキティンギでは一般的な観光コースの一つでもあります。
ルマガダンはブキティンギ近郊では頻繁に見られます。
こちらの家屋はよく見かけるルマガダンとは見た目も大幅に異なっており、その元祖とも言えます。
内部を見学することもできます。
nasigoreng.blog547
私が訪れた時にはそれほど注目しなかったのですが、この家屋も倒壊せずに残っている事を考えると、免震構造になっているのかもしれません。nasigoreng.blog548
この建物の周辺の道です。
見ての通り、ブキティンギ近郊と言っても全てがルマガダンではなく、普通の家屋も沢山あります。
このようなのどかな町並みの中に伝統家屋はぽつんとあります。
nasigoreng.blog549

世界の窓では、以前はブキティンギの家屋やそこに住む医師を目指す学生なども紹介していました。
「窓」だけではなく、その家屋自体やそこに暮らす家族も紹介している番組であり、中々興味深く見ることが出来ます。
次回(2016年11月18日)の放送もスマトラ島の予定です。
内容に期待しましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.