前回の記事「新大久保ビンタンバリのナシゴレンセットは本場の味!」の続きです。
ビンタンバリ(Bintang Bali)はとにかく素晴らしいお店だったのですが、今回ナシゴレン以上に感動したのが、一緒に頼んだピサンゴレン(Pisang goreng)でした。
新大久保ビンタンバリのピサンゴレン(現地屋台を思い起こさせる!)
これは本物のインドネシアのピサンゴレン!!
そもそもピサンゴレンとは何か。
インドネシア語でピサン=バナナ、ゴレン=揚げるの意味です。
ピサンゴレンは、日本のインドネシア料理店でも「揚げバナナ」や「バナナのフリッター」などとよく紹介されています。
(ナシゴレンなら、ナシ=米、ゴレン=揚げるで、ナシゴレン=炒飯になります。)
しかし、私はピサンゴレンはあくまでピサンゴレンであって「バナナのフリッター」とは別のものと考えます。
そして、ビンタンバリのピサンゴレンは、決して揚げバナナでもなくバナナのフリッターでもなく、正真正銘のピサンゴレンでした!
バナナのフリッター風ピサンゴレン
こちらの写真は、私がバリ島で外国人向けツアーに参加した時に頂いたピサンゴレンです。
言ってみれば、お上品なピサンゴレンです。
日本のインドネシア料理店やレストランで提供されるピサンゴレンも、このタイプであることが多いです。
これももちろんピサンゴレンなのですが、屋台風ピサンゴレンとは別物です。
どちらも美味しいとしても、違う系統の美味しさがあります。
ピサンゴレンによって呼び起こされたスマトラの記憶
ビンタンバリで提供されたピサンゴレンは、一目で「これはインドネシアで食べたピサンゴレンそのものだ!」と私に直感させました。
そして、口にしてみるとインドネシア現地の様子が脳裏によみがえりました。
人間の味覚は記憶とリンクしています。
そのため味覚によって、記憶も正確に呼び起こされます。
このピサンゴレンのインドネシア感満載の荒々しい油の感じは、スマトラ島の赤道直下の街パダンの露店で食べた揚げ物と同じであり、ガラッと揚がった食感や風味は同じくスマトラ島の街ブキティンギのワルンで食べたピサンゴレンそのものでした!!
ビンタンバリの屋台風ピサンゴレン、インドネシア好きには自信をもってお勧めできる逸品です!
「これはインドネシア現地の本場の味だ」となることは間違いありません。
正確にはビンタンバリ自体がインドネシア感満載なので、ビンタンバリに入店した時点でインドネシアの記憶が蘇る事でしょう!
ビンタンバリについてはお伝えしたい魅力がまだまだあります。
次回に続きます。