私はインドネシアでジャカルタからジョグジャカルタまでを結ぶ長距離列車に乗りました。
確か、費用は1500~2000円程で、所要時間は8~12時間程度だったと思います。
実際にはその電車にはジャカルタから乗ったのではなく、バンドゥン辺りから乗ったのかもしれません。
長距離列車で途中下車をして見た風景は、正に絶景だった。
当時の私はインドネシア語は全く話せず(トゥリマカシ=ありがとう程度)、話せるのは英語のみでした。
長距離列車では車内放送はあるものの、インドネシア語は何を言っているのかが全く分かりません。
長距離列車は途中で何度か止まり、そこでいわゆる物売りの人達が沢山載ってきます。
ある駅で止まり、そこで止まっている時間がやたらと長かったため、私は少し外に降りて歩いてみる事にしました。ただ、止まっている理由も分からず電車が動き出すと困るので、万が一電車が動き出しても走って乗り込める程度の距離です。
そこで見た景色は、ごく普通のインドネシアの田舎の風景だったのかもしれません。
開けた視界に山あいの道が続いており、この先には何があるんだろう?、どんな景色が広がっているんだろう?と私はどうしてもその先の景色が見たくなりました。
その時に電車が動き出したので、私は電車に戻る事にしました。
結局その先の景色を見る事はできませんでした。
私は思いました。
「いつかまたインドネシアに来てこの先の景色を見てみたい」
それから何度かインドネシアに行っていますが、どうせ行くのであれば違う景色が見てみたい、違う場所に行ってみたい、と思うようになり、結局その先の景色は見れていません。
その先の風景は実際に見てみたら、そこまで感動はないのかもしれません。
私自身、その後に何度もインドネシアを訪れているので、その先の風景が何となく想像がつきます。
でも、可能ならば、やはり実際に見に行きたいものですね。
今であれば、インドネシア語も話せるようになり、ローカルな駅に降りてもそれ程苦労はないでしょう。
日本に帰国してから調べても、その駅の情報は皆無であり、ネット上には風景写真も全く存在していません。
長距離列車に載っても、もうそこで止まらないかもしれません。
開発が進み、既に同じ景色はないのかもしれません。
それでも何とかして行ってみたいですね。
そんな風景がある事が、インドネシアの魅力の一つなのでしょう。
インドネシアには人を引き付ける魅力があるのです。