惑星 地球の仕組み「クラタカウ大噴火」感想1

クラタカウ(Kratakau)という火山がインドネシアにあります。

世界でも最大レベルの活火山であり、ジャワ島西部に位置し、スマトラ島との間にあります。

ディスカバリーチャンネルで先日放送されていた番組「惑星 地球の仕組み クラタカウ大噴火」が興味深い内容でした。

写真はスマトラ島シバヤッ山、噴火口の間近までトレッキングが可能だが注意は必要
nasigoreng.blog595

火山列島インドネシア、かつて世界に壊滅的な被害をもたらしたクラタカウ火山とは?

番組の内容を振り返りつつ、クラタカウ火山についてまとめます。
前述の通り、クラタカウ火山はジャワ島とスマトラ島の間の海の中からそびえたっています。
しかし、現在海の場所は以前は山だったと考えられています。
クラタカウ火山は1883年に噴火し、その際に山が崩壊し、海に沈んだと考えられています。
山の全てが沈んだわけではなく、現在でも部分的に当時の山が残っています。
番組内では、その山に上陸し、堆積層を分析していました。
また、この時の噴火では3000km以上離れたオーストラリアでも爆発音が聞こえたと言われます。

クラタカウ火山は崩壊と再生を繰り返しており、現在も新しい火山アナックラタカウ(Anak Kratakau、「クラタカウの子」の意味)が成長しています。
そして、このアナックラタカウもいずれ噴火すると考えられています。

535年に起きたクラタカウの最大級の噴火

ジャワの年代記など、伝承によるとクラタカウでは535年により大きな噴火があったと記されています。
そして、535年のクラタカウ火山大噴火では、以下のような事が起きたと考えられています。
・スマトラ島とジャワ島はかつて地続きだったが、535年の噴火で分断された。
・この時期の異変は地球全体に起きたことが確認されており、その事は同時に赤道上で噴火があっことを意味し、クラタカウで噴火があったことを裏付けている。
・灰やチリは1兆トンに及び、世界全体の太陽光を遮った。
・厚さ90mの火山灰の雲が広がった。
・大気に膨大なSO2が放出され、水と反応し硫酸の微粒子となった。
・硫酸の微粒子は大気中に留まり、太陽光を乱反射させ気候を激変させ、飢饉や疫病をもたらした
・535年から10年程は、世界の平均気温は10度ほど下がった。

クラタカウ火山については、次回に続きます。

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