スマトラ島シバヤック山に登った時の事を振り返っています。
参考リンク
「スマトラ島シバヤック山に登る1、登山口へのアクセス」
「スマトラ島シバヤック山に登る2、登山が進むと聞こえてくる音の正体は?」
遭難や山賊のリスクに備えてガイドを雇った方が良いか?
噴気孔が所々に見えてくれば頂上はあと少しです。
天候は悪かったのですが、晴れ間もあったため頂上は視認しています。
あともう少し登れば頂上です。
と思ったら、煙にまかれてしまいました。
登り進めれば、晴れる事もあるかもしれません。
しかし、これ以上登るのは明らかに危険と判断しました。
有毒ガスの噴気孔が多数ある中で、視界が悪いのはかなりのリスクがあります。
ごつごつした岩場と、常に聞こえる「ジュー」という大きな音が恐怖感を煽ります。
景色を見つつ、シバヤック山を後にしました。
天候が悪かったのは仕方がありませんが、命には代えられませんね。
「山の向こうにあるという温泉には別のルートから行ってみよう」そんな事を考えながらシバヤック山を降りました。
今回のテレビ放送で晴れのシバヤック山の風景を見られたので良しとしましょう。
シバヤック山にガイドは必要か?
この時私はガイド無しでシバヤック山に登っています。
ただし、一人という訳ではなく複数人で登っていました。
そのため、完全な単独登山という訳ではありません。
シバヤック山では過去に日本人登山者が行方不明になっています。
また、ガイドブックには「山賊が出る恐れがあるため、ガイドを付けたい」などとも記されています。
そのため、私も当初はガイド同行で登るつもりでいました。
(インドネシアの他の山に登る時も基本はガイドを付けています。)
登る前にブラスタギで情報を集めると、皆口々に「人が沢山いるからガイドはいらないよ、山賊なんていないよ」という話でした。
何とツアー会社ですらそういった話でした。
とは言え不安があったのも事実であったため、必要であれば登山事務所でガイドを頼もうかと考えました。
しかし、当日に登山事務所でも「ガイドなんて必要ないよ」という答えで、実際にインドネシア人も外国人も大勢登っていたため彼らと共に登る事に決めました。
そういった経緯でシバヤック山についてはガイド無しの登山になりました。
ただ、これはあくまで私が登った時の話です。
そして、この時の私が「自己責任でガイドを付けない」と判断したに過ぎません。
この私の体験から、一般論としてシバヤック山は「ガイドが無しで良い」という結論にはなりません。
複数人で登ったから安全だという根拠はどこにもありませんし、山賊がグルになるリスクも否定できません。
また、今回私はルート途中で引き返しています。
頂上を目指す場合や温泉側に降りる場合などはガイドがいた方が心強いのは確実だと思われます。(ガイド同行で登っている外国人もいました。)