前回の記事「スマトラ島シバヤック山に登る1、登山口へのアクセス」の続きです。
私はナシゴレン研究をしつつもインドネシアの山によく登っており、スマトラ島にあるシバヤック山(Gunung Sibayak、シバヤッ山)にも登ったことがあります。
今回は、登山口から先の山の風景を追っていきます。
シバヤック山を登っていくと「地獄の声スアラナラカ(suara neraka)」とは違った音が聞こえてくる
シバヤック山は「地獄の声」が聞こえる事で知られる山です。
私もそのことはつい先日のテレビ番組で知りました。
この番組を観ていて思い返してみたら、私自身シバヤック山の登山中に「奇妙な音」が聞こえてきたことを思い出しました。
それでは、ルートを振り返ってみます。
登山道は比較的整備されていますが、次第に少しずつ険しくなっていきます。
ただし登山経験がある程度あれば、登るのはそれ程困難な山ではありません。
見てわかる通り「登山道」がしっかりとあるため、道に迷うリスクはそれほど高くはありません。
基本岩場がメインではあるため、悪天候の時は特に注意が必要です。
雨天時は非常に危険であり、登らない方が良いでしょう。
登り進めていってから、時折(シュー、ジュー、ジー、ザー)といった音が聞こえてきました。
最初は川の音、水の流れる音かと思いました。
しかし、辺りを見回したものの特に視認できませんでした。
谷が多くあるため、どこかに水が流れているのだろうと考え、先に進みました。
途中ではインドネシア人の学生たちがキャンプをしていました。
見ての通り、この日は天気が良くありません。
彼らも天候の回復を待っているところでした。
時折視界は開けるものの、基本はこんな天気でした。
しばらく学生らと話した後、先を目指します。
開けた場所はキャンプがしやすい場所だけあり、ゴミのポイ捨てが多いようですね。
看板は「自然はゴミ捨て場ではない」と言った意味です。
実際にインドネシアでは経済発展とともにゴミの増加が社会問題になっています。
しばらく歩くと、噴気孔が見えてきました。
遮るものはないため、間近に行くことも出来ますが下手をすれば命を落とします。
(有毒ガスの警告看板はありました)
同時に先ほどの「音」の正体もこの「ガスが吹き出す音」だと判明しました。
頂上まではあと少し、目指すは頂上です。
頂上から降りた先(山の反対側に降りる)には温泉があるため、可能なら頂上の後に温泉に降りたいところですね。
次回に続きます。