読書の秋ですね、私はインドネシア関連の本を読んでいます。
今回読んだのはインドネシアの民話に関する本です。
「百瀬侑子著 つくばね舎 インドネシア民話の世界~民話をとおして知るインドネシア~」
インドネシアには沢山の民話があります。
インドネシアを訪れてその土地の文化に触れてみると、各地に色々な民話が語り継がれている事を聞きます。
そういったインドネシア現地の民話についてまとめてあり、インドネシアや民話に興味がある方には読み物として楽しめる内容です。
また、内容は専門的で学習のための文献としても参照できる一冊です。
インドネシアには鳥や稲作についての民話が多くあるそうです、言われてみればインドネシアの環境に即しており興味深いですね。
中でも私が一番興味深かったのは中部ジャワの「ティムン・マス」という民話、いわゆる日本でも知られる民話「3枚のお札」のインドネシア版です。
しかし、このティムン・マスではお札の代わりにあるのは、キュウリの種、いばら、塩、そして「トラシ」でした。
「トラシ」が出てくるのが何ともインドネシアを感じさせますね、そしてこの「トラシ」が大活躍します。
興味のある方は本書を読んでみてください。