インドネシア料理に用いるトラシについてもう少し述べていきましょう。
トラシ(terasi udang、トゥラシ、テラシなどとも表記される)はインドネシアの発酵エビペーストで、非常に旨みがあるものの、とにかく臭い調味料です。
トラシは使用する際に火を通します。
方法としては直火で炙るか、油と一緒に炒めるなどがあります。
「炙る」「炒める」の2つの方法の利点と欠点について、考えていきましょう。
1、直火で炙る
串やフォークなどに刺して、直接ガスコンロの火であぶります。
炙った後にそのままか、軽く冷ましてサンバルや料理、調味料などに加えます。
利点…熱してから使用する分量を取り分けられる、臭いが周りに付きにくい。
欠点…炙る際に火に落ちる可能性があり少し危険。
2、油で炒める
高温に熱した油で炒めてトラシに火を通します。
利点…炒めたあとそのまま料理に使えるので楽、直火よりは熱する際に安全。
欠点…気化した油の臭いが周りに付きやすい。
いずれの方法でも熱した際には相当の匂いがでます。
臭い対策については、前回の記事「部屋中に充満したトラシの臭いを除去する方法と対策」を参考にしてください。